4月
06

2019/04/05【「忖度」の本来の意味】

 「忖度」発言で国交副大臣が辞任しました。

 支持者に対するリップサービスだったのかもしれませんが、利益誘導との誤解を与え野党に追及の材料を与えた点で、軽率な発言であったことは否めません。
 

 ここで、組織における「忖度」について、考えてみたいと思います。

 辞任した国交副大臣を擁護する訳ではありませんが、「忖度」という言葉自体は、相手の気持ちを推し量るという意味ですから、本来は悪いことではありません。

 組織や企業では、リーダーが志を掲げ、その志を実現するために、部下がリーダーの気持ちを推し量って活動するということは、組織仕事の基本です。

 しかし、ここで大切なのはリーダーの志の部分です。

 「人々を幸福にしたい」というリーダーの気持ちを忖度してそれを実現するために活動することは善を押し広げることになります。

 
 一方、「私利私欲を追求したい」というリーダーの気持ちを忖度してそれを実現するために活動した場合、度が過ぎれば悪になる場合もあります。

 ですから、忖度という言葉が出たら全てが悪という訳ではありません。

 今回、「忖度したら全て悪」というイメージを作り出してしまった与党側には長期政権で驕りが出たと言われも仕方ありませんし、実際に利益誘導の証拠がある訳ではないにもかかわらず、言葉の揚げ足を取って批判のための批判を延々と続ける野党にも問題があるのではないでしょうか。

 やはり、今の政治の世界には新風が必要です。

 幸福実現党の釈量子党首の志は、「人々の幸福を実現したい」ということです。

 同じ思いで立ち上がった幸福実現党の志士達の、統一地方選での躍進を願って止みません。