3月1日から2日にかけてのいわゆる「深夜国会」で、国会職員の超過勤務手当の額が2千万円余りにのぼったとのことです(※)。
政府の進める働き方改革に逆行する動きとして批判する人もいます。
確かに、先の深夜国会は、法律の中身の議論をしたというよりは、与野党間の駆け引きで審議が真夜中にまで及んだものであり、税金を無駄に使ったと言われても仕方のない一面があるかもしれません。
しかし、一律に超過勤務や残業を悪いものとして捉えることには注意が必要です。
特に、国会は国権の最高機関であるわけですから、一般企業とは異なり、時には国民のために身を賭して働かなければならないこともあるはずです。
ですから、今回の深夜国会をもって働き方改革に反するというのには少し違和感があります。
ただでさえ、日本の財政赤字は膨らんでいます。
現在では、国民一人当たりに換算して、借金が昨年度で860万円あるとのことです。
実際は、国民は債務者ではなく債権者であるのですが・・・。
では、借金を返すためにできることは、ただ一つ、コツコツと働くことです。
もちろん、健康を害するような異常な働き方は是正されるべきですが、政府・国会が率先して働く姿を見せることも大切です。
政府・国会が、残業するな、休日を増やせ、もっとレジャーに金を使え、と呼びかけてばかりいては、財政赤字が減るどころか、国力そのものが衰えてしまうように思えてなりません。
※:3月6日付NHKニュースhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20190306/k10011838011000.html