注目されていた2回目の米朝首脳会談が行われたものの、合意には至らなかった模様です。
トランプ大統領に批判的な報道では、トランプ大統領が成果獲得を急ぐあまり、米国に利益が無いまま北朝鮮に対し大幅な譲歩をするのではないかと危惧されていました。
しかし、実際は、トランプ大統領が今は合意すべきではないと判断すれば、目先の成果に囚われず、キッパリと合意を見送る判断ができることを示した格好です。
ただ、一部では今回の首脳会談を事実上の交渉決裂と言われていますが、トランプ大統領は金正恩委員長との関係は良好なままだとしていることからも分かる通り、交渉は今後も続くものと見られるので、事態の推移を注意深く見守る必要がありそうです。
一方、今回の首脳会談の結果に最も落胆しているのは韓国の文在寅政権ではないでしょうか。
今回の首脳会談で一気に南北経済協力に突き進み、批判の多い国内の経済政策に打開の道筋をつけようとしていたと思われますが、叶いませんでした。
この文在寅大統領の思惑ですが、本当に非核化や弾道ミサイルの廃棄を最優先と考えているのか疑問を拭えません。
経済協力にあまりにも前のめりな姿に、非核化よりも南北統一を目指しているようにも見えるからです。
もしも、そうした危惧が現実のものとなれば、核を持った反日統一朝鮮が誕生することにもなりかねません。
目の前に核保有国が現れる事態に対して、私たち日本はどうすべきか、今から考えておく必要があるのではないでしょうか。