今年のゴールデンウィークが10連休になることを受けて、休日の増加を歓迎する声とともに、様々な不安の声も上がっているようです。
最も切実なものの1つと思われるのは、医療機関の対応です。
現在では地域の医療機関が連携して夜間・休日の救急診療を持ち回りで行っていますが、かかりつけ医が10連休となれば、定期的に通院している患者さんからは不安の声が聞かれます。
また、中小企業の事業所を中心に、ラインを止められない、売上が減少する等の懸念から10日間も休めないという切実な声もあります。
そこで、商工会が主導して例年ならば休日とならない4/30(火)から5/2(木)を今年も休日としないことを決めて自主防衛を行う地域もあると聞きます。
更に、政府は長期の休みで消費を喚起したいという思惑もあるようですが、現実問題として、この時期にレジャーを行うには、普段に比べて値段が高いし、どこに行っても混雑するという理由で二の足を踏む人も多いのではないでしょうか。
であるならば、4月から取得が義務化される有給を上手に利用して、自分で都合をつけて少しでも安くて空いている時期にレジャーを行う方が良いと考える人もいます。
以上はほんの一部ですが、10連休は良いことばかりではなく、弊害も多いようです。
もちろん日本人として新天皇の御即位をお祝いしたいという気持ちはあります。
一方で、勤労・勤勉であったはずの私たち日本人ですが、昨今では政府が主導する休日が増え、弊害も出てきたといえるのではないでしょうか。