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2018/12/30【壁の建設はト大統領だけではない】

 メキシコとの国境に壁を建設するための費用を含む予算案について、トランプ大統領と野党民主党が対立し、政府機関の一部が閉鎖される事態となっています。

 
 国境の壁といえばトランプ大統領が固執しているイメージですが、実は一部では既に国境の壁は存在しているのです。

 米国とメキシコとの国境は3千キロ以上にも及びますが、その内の約1千キロには事実上の壁といえるフェンスが既に設置されているのです。

 
 これは、主に共和党のブッシュ政権時に建設されたものですが、一部は民主党のオバマ政権時にも建設されていたとされます。

 ですから、トランプ大統領は残りの2千キロの壁の建設を目指しているということになりますが、それに反対する民主党の姿勢に矛盾を感じなくもありません。

 
 
 そして、トランプ大統領が反対しているのは「不法移民」であり、移民そのものに反対している訳ではありません。

 そう考えると、不法移民を取り締まるのは政府として当たり前のことですから、トランプ大統領が無分別に壁の建設を主張しているという訳ではないことが分かります。

 日本での報道の見出し部分だけを見ていると、トランプ大統領が我がままを言っているように感じてしまいがちですが、実際のところは違うことがわかります。