中国では地方政府当局が市中のクリスマスの飾りを撤去するなど取り締まりを強化する動きがあります(※)。
これは、中国政府がクリスマスをキリスト教と関連付けて、キリスト教が中国政府の管理を越えて広がることを恐れてのことと見られます。
日本では、クリスマスは国民的イベント的色彩が強く、クリスマスの時期にキリスト教の教義に触れるような報道もあまり見られません。
よって、日本人から見れば、中国政府のこうした取り締まりは、明らかに行き過ぎです。
また、中国では、100万人にものぼるウイグル人を強制収容所に入れて、中国政府の都合のいい思想を植え付けようとしていますが、この動きの背景にはイスラム教の排斥があります。
こうしたことから、中国政府が如何に宗教を恐れているかということが分かります。
しかし、信教の自由が無いところには、他のあらゆる自由もありません。
なぜならば、歴史的には信教の自由が確立し、それを受けて、集会、結社、言論など様々な自由が派生してきたからです。
本報道を通して、中国政府は、自国民の身体の自由を奪うことができたとしても、心の自由を奪うことはできないという事実を受け入れる必要があると考えます。
※:12月26日付NHKニュースhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20181225/k10011759591000.html