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2018/12/07【中国の主張する‟人権違反”を考える】

 中国の通信機器大手「ファーウェイ」の最高財務責任者が、カナダの司法当局によって身柄を拘束されました。

 カナダ政府は、米国の要請に基づくものだとして、詳しい容疑を明らかにしていません。
 

 これに対し中国政府は、理由を明らかにしない拘束は人権違反であるとして、米加両政府を批判しています。
 

 しかし、中国政府が人権違反を理由に拘束を批判するのであれば、中国政府が100万人ものウイグル人を拘束して強制収容所に入れ、思想教育を強要していることこそ、大きな人権違反ではないでしょうか。

 そもそも、人間に人権が認められている理由は、人間が神によってつくられた尊い存在であるからです。

 つまり、極めて宗教的な考え方が基になっているのです。

 ですから、信教の自由が存在しない中国では人権の定義すら怪しいのです。
 

 もしも、中国政府が人権を最大限に尊重しているというのであれば、強制収容所のウイグル人を即刻開放すべきではないでしょうか。
 

 折しも、国連の人権高等弁務官が、中国の強制収容所について、実態調査のため現地への立ち入りを認めるよう中国政府に要求しています。

 中国は、収容所の存在自体は認めていますが、あくまでも職業訓練施設であるとしています。

 であるならば、全てのウイグル人収容施設で国連の立ち入りを認めない理由はないはずです。