太平洋の島国ナウル共和国は、太平洋諸島フォーラム(PIF)で、域外国として参加している中国に対し、振る舞いが横暴だとして謝罪を要求しています。
発端は、ナウルと外交関係の無い中国の外交官が、PIF参加のため外交旅券で入国しようとしたところ、ナウルが一般旅券で入国するよう求めたことにあります。
ナウルは、台湾と外交関係を維持している数少ない国の1つですが、経済支援を背景に太平洋諸国に対し国交樹立圧力を強める中国への反発があったものと思われます。
中国の対応は大国として如何なものかと思いますが、中国のことですから親中の他国を使ってナウルに圧力を掛けることが考えられます。
案の定、中国から巨額の経済支援を受けるサモアがナウルの対応に反発し、PIFのボイコットを警告したため、結局、ナウル側が妥協する形で中国外交官の入国を認めましたが、その後もPIFの席上でナウル側が中国を批判し、それに対し中国側も反発しています。
しかし、ナウルの対応には理解できるものがあります。
日本を含め、数多くの国が台湾を裏切る形で大陸側の中国政府と国交を樹立しましたが、ナウルのワガ大統領に義を貫く矜持が感じられるからです。
ワガ大統領は、「中国は我々の友人ではない。自国の目的のために我々を必要としているだけだ」と述べています(※)。
是非、日本政府も見習ってほしいと思います。
今回の北海道の地震では、台湾がいち早く支援隊の派遣を申し出ています。
現状では、自衛隊や消防などで必要な対応ができているのかもしれませんが、台湾を立てる意味でも、支援を受け入れるべきではないでしょうか。
※:9月7日付CNNニュースhttps://www.cnn.co.jp/world/35125262.html