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2018/08/03【民生用プルトニウムは日本だけが貯めている訳ではない】

 日本のプルトニウム保有量の増加が、国内外から懸念されているとのことです。

 日本では、原発の使用済み核燃料を再処理してプルトニウムを取り出し、プルサーマル発電で再利用することで、核のゴミの削減とエネルギー自給率の向上を図る計画ですが、原発の再稼動の遅れやプルサーマル発電自体があまり広がらない中、再処理だけを進めることでプルトニウムの保有量が増加しています。
 

 原発反対派などは、プルトニウム保有量の増大を、核兵器保有に繋がるとして批判しています。

 しかし、日本が保有するプルトニウムは、実際には兵器として使用できない濃縮レベルのものです。

 にもかかわらず、こうした事実を報道するマスコミは少ないのが現状であり、ここにも日本の核アレルギーが現れているのかもしれません。
 

 また、日本のプルトニウム保有量の削減方針を示した原子力委員会の委員長は、「核不拡散の点で、日本だけがプルトニウムをためていくのではないかという懸念があると非常にまずい」と述べています(※)が、民生用プルトニウムに限ってみても、実際には、イギリス、フランス、ロシアなどもその保有量を増やしています。

 つまり、主要国の中で「日本だけが叩かれている」という不公平な現状があるのです。

  ですから、兵器開発の議論は別にしても、日本のエネルギー自給率の向上に繋がるプルトニウムの保有については、無理に削減する必要は無いと考えます。

 プルトニウムの利用に向けて、安全が確認された原発の速やかな再稼動とプルサーマル計画を推進するとともに、プルトニウムを利用する高速増殖炉を再度研究すべきではないでしょか。

※:7月31日付NHKニュースhttps://www3.nhk.or.jp/news/html/20180731/k10011557941000.html?utm_int=nsearch_contents_search-items_001

【参考】:8月2日付幸福実現党政務調査会ニューズレター No.17「【政務調査会】原子力委員会によるプルトニウム削減方針について」https://info.hr-party.jp/2018/6868/