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2018/06/02【「自国を守る意思」を啓蒙すべき】

 地上配備型の弾道ミサイル迎撃システム「イージス・アショア」の配備計画を説明するため、防衛政務官が秋田県庁を訪れました。
 

 この背景の1つには、イージス・アショアがあると逆に北朝鮮や中国に狙われることを懸念する住民の不安があるからと思われます。
 

 
  こうした不安は理解できない訳ではありませんが、有事の際はイージス・アショアに限らず自衛隊施設があるところは全て敵の攻撃対象になる可能性があります。

 ですから、こうした「軍備があると危険を招く」という考えを突き詰めれば、日本には自衛隊はいらないということになってしまいます。
 

 しかし、この考え方は非常に危険です。

 問題は、日本への攻撃を意図する国が存在しているということなのであり、そうした状況で国防を拒否すれば、相手に隷属し自由を失うということを意味します。
 

 一部では、国際紛争は国連など国際社会に解決を委ねるべきとの考えもあるようですが、自分の国は自分で守るという意思が無い限り、誰もその国を守ってはくれません。

 武力行使は極力避けるべきですが、「いざとなったら戦う」という確固たる意志を持つことこそが、悪意を持った外国による侵略の企みを防ぎ、平和を守ることに繋がります。

 今回、イージス・アショアの配備をもって鉄壁の弾道ミサイル防衛システムが構築されるわけではありませんが、政府は国民に対して配備の必要性を説明すると同時に、自分の国は自分で守ることの大切さの浸透を図る努力を行うべきではないでしょうか。