エンディング産業という言葉が世間では定着しつつあります。
「終活」など死を迎えるまでの生き方に関心が集まる中、葬儀は亡くなったご本人があの世に旅立つため宗教的儀式という認識が薄らいでいる感があります。
しかし、葬儀は、死後も人生があるという前提で行われているのです。
特定の宗教に関係なく、古来、世界各地で葬儀が普遍的に行われているということを考えても、その必要性が分かります。
あの世はある。これが真実です。
そして、あの世には天国と地獄があり、どういう思いと行いをした人が天国に赴き、あるいは地獄に堕ちるのかを教え、この世での正しい生き方と人生観を教えてきたのが宗教です。
たとえ、この世では一見不遇に見えるような人生を送ったり、理不尽な境遇に生きたように見えても、天国と地獄の両方があることで因果の理法はくらませないという真理を教えているということです。
よって死後も人生が続くという価値観を受け入れることができれば、この世での残りの人生観も変わるはずです。