北朝鮮は核実験場を破棄すると表明し、その様子を一部の外国メディアに公開するとしています。
北朝鮮が次々に繰り出す平和攻勢を世界は歓迎し、北朝鮮が核放棄に真剣であるとの感触が広がっているようです。
しかし、つい1年前までは、北朝鮮は日本や米国を核攻撃すると恫喝していたことを忘れてはなりません。
弾道ミサイルの発射実験を繰り返し、中には早朝に発射して日本社会を混乱させたり、米国の独立記念日に合わせて発射して米国を嘲笑ったりするとともに、発射の様子を国営メディアを通じて誇示していました。
それが今では、北朝鮮は「平和」という言葉を繰り返し、関係国も融和ムードの中を一直線に進もうとしているかのようです。
こうした状況は警戒すべきではないでしょうか。
北朝鮮は、いわば金正恩委員長による独裁国家です。
独裁国家では、国の方針の決定過程に透明性が無く、北朝鮮がなぜ融和路線に転換したのか各国は推測するしかない状態です。
今後、何かを引き金に強硬路線に戻ることも考えられ、北朝鮮包囲網の緩みに乗じて攻勢に転じるかもしれません。
北朝鮮の意図を見抜いて警戒を怠るべきではありません。
世界は独裁者の本当の怖さを思い出すべきではないでしょうか。
【参考】:大川隆法著『司馬遼太郎 愛国心を語る』幸福の科学出版http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=2031