3月に亡くなった英国の宇宙物理学者スティーブン・ホーキング博士の最後とされる論文が専門誌に掲載されました。
現代宇宙物理学の最高の知性の一人とされる同博士の最後の論文だけに注目が集まっています。
博士は専門分野で注目されるだけではなく、難病と闘いながら研究を続けたその姿が、多くの難病患者やその家族を勇気づけたのではないでしょうか。
そのホーキング博士は、宇宙に関する研究をしていたことから、「宇宙人の存在に関していくつかの発言」を遺しています。
同博士は、宇宙人の存在そのものについては否定していませんでしたが、宇宙人を地球に招き入れることの危険性について警鐘を鳴らしていました。
特に、METIなど宇宙人にメッセージを送る計画に対しては、地球人に危害を加える宇宙人を招き寄せる恐れがあるとして反対していました。
15世紀のアメリカ大陸で起こったように、進んだ文明が遅れた文明に出会うと、遅れた文明は進んだ文明に侵略されるという考えがあるからのようです。
一方、宇宙空間を移動するなど高度な技術を持つ宇宙人の精神性が、15世紀の植民地を求めた欧州、あるいは近代での他国の侵略を目論む為政者と同じレベルなのかどうかには疑問があります。
もちろん、博士が言われるように悪意を持った宇宙人の存在は考慮しておくべきですが、〝進んだ者が発展途上の者を見守ったり導いたりする”善意を持った宇宙人の存在も考えるべきではないでしょうか。
実際、地球よりも遥かに進んだ文明を持つ宇宙人であるならば、既に地球の存在を認識しているはずであり、それにもかかわらずこれまでに表立った介入が無いということは、〝地球を守る宇宙人の総意″のような何らかの意思が働いていると考えるのが自然ではないでしょうか。
ですから私たちは、宇宙人の存在をあの世の存在と同様に科学的な考察の対象外とするのではなく、宇宙人との関わりで物事を考える必要がある時に来ていると考えます。
【参考】:大川隆法著『「宇宙の法」入門』幸福の科学出版http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=99