沖縄県の米軍跡地で絶滅危惧種のコウモリが見つかったというニュースがありました(※)。
場所は、本島北部の旧訓練場で、一昨年に日本に返還されたエリアです。
沖縄県は、美しい海に代表されるように自然の宝庫と言うイメージがありますが、実際は開発が進み昔ながらの自然が破壊されるなどして、ヤンバルクイナをはじめ多くの生物が絶滅危惧種となっています。
その沖縄県では、訓練場など米軍施設内には昔ながらの自然が多く残っているとされます。
米軍普天間基地の辺野古地区への移設では、反対派が自然破壊を理由の1つにして移設阻止を訴えていますが、米軍施設内にこそ多くの自然が残っているという現実に皮肉を感じてしまいます。
辺野古移設と同様に、沖縄県では海岸を埋め立てた土地や、埋め立てる計画が多数存在します。
その一つに、那覇空港の拡張工事がありますが、辺野古移設の同規模の埋め立て工事であるにもかかわらず、目立った反対運動は起きていません。
これまでの反対派の主張である「辺野古沖にはジュゴンがいる可能性があるから保護しなければならない」という意見に反した「那覇空港の沖合の海は工事をしても構わない」という考え方には、矛盾を感じてしまいます。
やはり、環境保護も大切ですが、人間の活動に大きな支障をきたしているのであれば、環境に一定の配慮をしつつ開発を進める必要があるのではないでしょうか。
那覇空港の拡張は過密化を解消する上で必要ですし、辺野古移設も普天間基地周辺住民の安全確保や国防を考えれば必要なものです。
※:4月23日付産経新聞https://www.sankei.com/west/news/180423/wst1804230066-n1.html