米軍の高官が、「中国との将来的な戦いにアメリカが勝利する保証はない」と議会で証言しました(※)。
中国は、新たな兵器システムの獲得に動いており、その一部は現在の米軍に迎撃する能力がないとされ、米軍は一段の脅威にさらされることになります。
その新たな兵器システムの一例は、極超音速飛翔体などと呼ばれる兵器で、大気圏に近い比較的低空を弾道ミサイルと同程度の高速で進路を自由に変えながら飛行することができるものです。
この兵器をミサイルとして使用した場合、戦時下で有効な誘導技術や照準技術が確立されているのか懐疑的な見方もありますが、探知や迎撃が困難とされます。
現在、米中ロなどが開発を行っていますが、実験回数などから中国が先行しているとされます。
以前、ある映画で、中国が革新的な兵器を次々に投入し、中国軍との戦闘で米軍が敗れるという近未来が描かれていましたが、その悪夢が現実味を帯びてきたのでしょうか。
米国はこの脅威をはっきりと認識していますが、現在の国会の様子からも分かる通り、日本の中枢からは危機感が伝わってきません。
民主主義からは程遠い一党独裁国家が、軍事的な主導権を握りつつあるという現実をいち早く認識して対処しなければ、主権や自由が制限されるという近未来を招きかねません。
※:4月18日付NHKニュースhttps://www3.nhk.or.jp/news/html/20180418/k10011407871000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_020