保存されていなかったとされる陸上自衛隊のイラク派遣時の日報が見つかった問題で、当時の陸上自衛隊の幹部が防衛相など政府側に見つかった事実を報告していなかったことが明らかになりました。
今回の問題では、破棄したとされる南スーダンへの自衛隊PKO部隊派遣時の日報が見つかった問題の最中の新たな問題の噴出に、文章管理の在り方と共に、文民統制への懸念など、野党を中心に批判の声が強まっています。
しかし、南スーダンの問題もイラクの問題も、「治安の悪い危険な場所には自衛隊を派遣しない」とする建前が、根本的な原因となっているのではないでしょうか。
そもそも、日本国内では自衛隊は軍隊ではないという位置づけですが、国際社会からは自衛隊は軍隊以外の何物でもないと認識されており、治安が悪いからこそ軍隊が派遣されるのが国際的な常識です。
日本が国際社会で果たすべき役割はますます大きくなると思いますが、「日本は日本のやり方で国際貢献をする」としていつまでも非軍事面の貢献だけに絞るというやり方は見直すべきと考えます。
例えば「日本は危険な環境下で支援を必要としている地域でも活動するけれども、現実に危険が迫った場合、日本は憲法で外国での武力行使を禁じられているので、外国の軍隊の若者たちよ、私たち日本の支援隊を命懸けで守って下さい」という考えはいつまでの通用しません。
日本は責任あるリーダー国家となるために、明確に軍事面での国際貢献を行えるようにすべきではないでしょうか。
そのためには、憲法9条の改正を始めとした法制度の整備、必要な装備の調達、それに危険にさらされる自衛隊員に対する心身のケアを充実すべきと考えます。