中国軍の戦闘機と爆撃機計8機が、先週、沖縄本島と宮古島の間を通過して太平洋に進出し、自衛隊機がスクランブル発進しました。
中国軍機による沖縄本島と宮古島の間の通過は予想通り常態化しています。
今回、領空侵犯は無かったものの、中国は今回の飛行も通常の訓練であるとし、国際法に合致した行為であると主張している模様です。
しかし、今回飛行した爆撃機は、長距離巡航ミサイルによる対地・対艦攻撃を主任務とする中国最新の機体と見られ、その機体が中国本土を遠く離れて太平洋に進出するということは、明らかに示威が目的の飛行です。
こうしたことから、今回の飛行は、23日に行われた米軍による南シナ海の中国の人工島の12海里以内を航行する「航行の自由作戦」に対する報復行為と見られています。
今回の中国軍の行為は、日本にとっては平和を脅かすことに他なりません。
中国が国際法に合致していると主張するのであれば、日本も南シナ海での航行の自由作戦に参加して、国際法の順守を呼びかけるべきではないでしょうか。
場合によっては、米軍やオーストラリア軍など、中国軍の覇権的な拡張主義に懸念を抱く民主主義国家の艦艇と艦隊を組んで実施することも考慮すべきと考えます。
それは責任ある国家として当然とも言える行為であり、世界平和に貢献するために国連の常任理式国入りを目指すのであればなおさらです。
軍事的な対抗手段を一切取らないということは、中国軍の横暴を容認することに繋がります。