米国のティラーソン国務長官が解任されました。
ティラーソン氏は党に推される形で国務長官に就任したものの、トランプ大統領とは予てから意見の相違があったとされます。
後任には、CIAのポンペイオ長官が就任する予定です。
ポンペイオ氏は、外交・安全保障で強硬派として知られ、注目される米朝首脳会談で米国は、より厳しい姿勢で臨むことが予想されます。
米朝会談は、朝鮮半島の緊張緩和に向けた流れと受け止められていますが、会談結果によっては、緊張緩和と正反対の結果を生む恐れがあります。
ですから、米朝首脳街談を前に米国の外交・安全保障の要の人事を刷新する事態に際し、来月予定されている安倍首相の訪米は一層重要となります。
しかし、肝心の安倍首相の足元が森友問題で揺らいでいます。
野党は、森友問題で一気呵成に安倍政権を追究することはいいとして、北朝鮮問題に対する危機感があまり伝わってきません。
世界が激しく動こうとしている時に、日本が国内問題ばかりに終始することになってはならないと考えます。