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2018/02/25【政府がギャンブルを推奨する国ではいけない】

 政府は、解禁するカジノについて、依存症対策のために2千円の入場料を徴収する方針を明らかにしています。

 これに対し『ザ・リバティ』は「依存させながら依存対策をする矛盾」と指摘しいていますが、まさにその通りです(※)。
 

 そうした中で、今度はプロ野球にスポーツ振興くじを導入する動きが明らかになっています。

 いわゆるサッカーくじ「toto」のプロ野球版ですが、日本プロ野球機構側には野球の振興に掛ける予算を増大したいなどという思惑があるようです。
 

 確かに、スポーツ振興くじを導入すればファンの楽しみが増えるかもしれませんし、試合そのものも一層盛り上がるかもしれません。
 

 しかし、プロスポーツに賭け事を導入する動きには、何となく健全ではないものを感じてしまのも事実ではないでしょうか。
 

 20年ほど前にサッカーくじが導入された際も、プロ野球にも同様のくじを導入する動きが一部でありましたが、当のプロ野球側は導入に反対していたと記憶しています。

 当時も今と同じようにギャンブルに対する懸念があったからですが、今回、導入するのであれば、導入する側はそうした懸念に対し納得いく説明をしなければなりません。
 

 そもそもギャンブルは、一般の人が賭場を開帳すると罪に問われる性格のものですから、なぜ罪になるのか思い出す必要があります。

 まさか経済対策になるのであればどんなことでもいいという訳ではないでしょうが、日本は政府が率先してギャンブルを推奨するような国であってほしくないと思うの方は少なくないのではないでしょうか。

※:2月22日付The Liberty Web http://the-liberty.com/article.php?item_id=14172