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2018/02/10【なぜ“台湾”ではなく“チャイニーズタイペイ”なのか】

 92の国と地域が参加して、平昌オリンピックが開幕しました。

 その平昌オリンピックに台湾も選手団を派遣しています。

 しかし、オリンピックでの国名表記は、「台湾」ではなく、「チャイニーズタイペイ」の名称を使用しています。
 

 大陸の中国共産党政府と台湾の中華民国の対立で、幾多の曲折を経て「チャイニーズタイペイ」という名称に落ち着いた経緯があります。

 この「チャイニーズ」という英語は「中国の」という意味ですが、台湾の中華民国政府にとっては「中華民国の」という意味合いがあり、大陸の中国共産党政府にとっては「中華人民共和国の」という意味合いがある、両国間の経緯上の産物とも言えます。

 
 英語を使用する欧米人などには、なかなか理解できないのかもしれませんが、台湾の人々にとっては屈辱に感じる部分もあるはずです。
 

 現在の台湾の人々の認識としては、中国人ではなく、台湾人であると考える人が増えているとのことであり、特にこの傾向は若い世代に顕著です。

 それもそのはずです。

 なぜなら、台湾は紛れもなく「独立国家」だからです。
 

 それなのに、オリンピックというスポーツの祭典であるにもかかわらず、極めて政治的な理由で「チャイニーズタイペイ」とい名称が使用されています。
 

 2020年の東京オリンピックの際は、台湾の人々が望むのであれば、「チャイニーズタイペイ」ではなく、「台湾」という国名を使用できるようにすべきなのではないでしょうか。