「憲法9条を改正すると戦争になる」などとして、野党など護憲勢力は語気を強めています。
「現行憲法は先の大戦の反省を踏まえて二度と戦争をしないために作られた」というのが、護憲派の主張のようです。
しかし、戦争は、日本がしたくないと思っても、相手が仕掛けてくることもあり得るのです。
国家間の紛争を外交で解決する努力は当然として、外交で解決できない場合、外交の延長として他国が日本に武力行使する意思を示したならば、我が国はどうするのでしょうか。
戦争を回避することが何よりも優先されると考えた場合、相手の要求を受け入れるのでしょうか。
受け入れるとすれば、それは日本が主権を手放すことと同じになります。
一方、それが受け入れられないのならば、やはり自衛手段として戦争を選択することになります。
しかし、この選択は、二度と戦争をしないという護憲派の主張と矛盾します。
そうです、戦争は二つの種類があるのです。
それは、相手を攻める戦争と、相手からの攻撃を防ぐ戦争です。
あのヒトラーでさえ他国への侵攻を国家防衛のためと主張していたくらいですから、言い方次第とも言えますが、現実に防衛のための戦争は明らかにあるのです。
ですから、戦力の不保持を謳う9条は改正されるべきです。
「自衛隊の存在が曖昧のまま今までやってこれたので、今後も曖昧なままでいい」ということにはなりません。
憲法で、はっきりと「防衛軍を保持する」旨を謳うべきと考えます。
強力な防衛力を備えることこそ、他国が日本に対する武力行使を思い止まらせる抑止力となるのです。
「平和を何よりも愛するが、他国が悪意を持って攻めてくるのであれば、勇気を持って防衛に立ち上がる」というのが、主権国家として当然のことではないでしょうか。