トランプ大統領は、自身が選んだ「フェイクニュース大賞」をSNSで発表しました。
大賞には、ロシア疑惑や大統領選に関するものなど11の報道を挙げています。
この大賞の発表について、米国内のマスコミなどからは、「報道への圧力だ」などとして批判の声が上がっています。
一般に政治家は、マスコミによって政治生命を左右されることもあるため、報道内容に神経を尖らせています。
しかし、トランプ大統領は、大手マスコミ各社を敵に回し、致命的と思われたセクハラ報道なども跳ね除けて、大統領選に勝利してしまいました。
これは、報道の自由が保障された国においては前代未聞の出来事です。
トランプ大統領の一連のフェイクニュース騒動は、政治家の提示する将来ビジョンの確かさと信念の強さが如何に大切かということを物語っているのではないでしょうか。
翻って日本を見てみると、与野党を問わず多くの政治家がマスコミの顔色を伺っているように見えます。
特に、政治家が不用意に発した一言が、政治生命を断つような事態に発展することが少なくないために、政治家が本音を語らなくなっているように感じられます。
政治家が本音を語らなくなって、もっとも不利益を被るのは国民です。
日本の政治家は、トランプ大統領を反面教師とするのではなく見習うべき点が数多くあるのではないでしょうか。