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2018/01/18【終末期医療に霊的人生観を】

 17日は、阪神淡路大震災から23年となりました。

 改めて犠牲となられた方々のご冥福をお祈りすると共に、この震災を教訓としてより良い日本をつくり上げていく決意を新たにしたいと思います。

 ◆さて、厚生労働省は、終末期の治療方法を選ぶ手順などを定めたガイドラインの改定案をまとめました(※)。

 このガイドライン案では、人生の最期を住み慣れた自宅で迎えたいという高齢者の要望に応える形で、終末期に在宅で治療を受けるための手順などを新たに盛り込んでいます。
 

 「自らの人生の最後をどこで迎えるか」ということに関して選択肢が増えることは望ましいことです。

 ◆しかし、本音では自宅で最期を迎えたいと思っても、家族に気兼ねしてなかなか本音を言い出せない人もいると聞きます。

 ですから、在宅での医療体制の充実と合わせて、本人や家族への支援の充実も必要となります。
 

 特に、本人と家族が少しでも長く一緒に居られる時間を持ちたいと思っても、在宅での医療が長引けば長引くほど世話をする家族の負担が大きくなることも事実ですから、後になって在宅医療の選択を後悔しないための体制作りが必要です。
 

 ◆そして、あの世への旅立ちにあたっては、霊的人生観を持っていることが何よりも大切です。

 「人間はこの世とあの世を行き来しながら永遠の魂の向上を目指している存在である」という認識を、本人と家族が共有していれば、穏やかに帰天を迎えることができます。
 

 ◆終末期医療のガイドラインにも、「霊的人生観の大切さ」を明記することが必要と考えます。

 ※:1月17日付NHKニュースhttps://www3.nhk.or.jp/news/html/20180117/k10011292001000.html?utm_int=news_contents_news-main_001