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2018/01/13【唯物論国家に真の道徳心はあるのか】

 中国国内にあるキリスト教の教会が、当局によって爆破後、解体されました(※)。

 大規模な建物を解体する際には、作業効率を上げるため爆破処理することはあります。

 しかし、この教会は当局の監視対象となっており、象徴的な意味合いを込めて爆破処理したものと見られています。

 宗教や宗派は違えども信仰心を持つ人から見れば、こうした中国当局の行為は、罰当たりに映るのではないでしょうか。

 中国政府は信教の自由を認めているとしていますが、中国政府そのものが共産主義という唯物論を奉じており、事実上、信教の自由は存在しません。

 また、中国は歴史上、太平天国の乱など宗教勢力を発端とした革命が幾度となく起きており、中国政府は宗教団体の活動を極度に警戒しているのが現状です。
 

 ですから、中国政府は見せしめとしてこうした野蛮な行為をしていると考えられているのです。

 歴史を振り返っても、信仰心の無い国家は、野蛮な行為を平気で行うようになります。

 その行き着く先として、スターリンによる大規模な粛清、ポル・ポトによる大量虐殺、そして中国の文化大革命があります。

 信仰心の無い国家、言い換えれば信教の自由を認めない国家には、本当の意味での道徳心も生まれてきません。

 なぜなら、人間以上の崇高な存在を認めるからこそ、人は謙虚になるからです。

 真の為政者は、神の前に謙虚であるからこそ、神の子である人間の尊厳を重んじのです。

 
 ここに、宗教を重んじるべき理由もあります。

※:1月11日付NHKニュースhttps://www3.nhk.or.jp/news/html/20180111/k10011285861000.html?utm_int=news-international_contents_list-items_030