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2017/12/03【これもフェイクニュース!?】

 トランプ政権の元幹部が、政権発足前の昨年12月にロシア側と接触していたことを認め、今後、捜査当局に協力する代わりに罪を軽くする司法取引に応じると報じられています。

 元幹部は、トランプ大統領の側近から指示を受けてロシア側と接触したと話しているとされ、ロシアゲート疑惑を巡って捜査の広がりに関心が集まっています。

 中でもトランプ政権に批判的なマスコミなどは、今回の件で、ロシアが昨年の米大統領選に干渉したことが明らかになったかのような印象を与えるものもあります。
確かに、トランプ政権が発足したのは今年1月ですから、昨年12月に接触していたとなれば、ロシアがトランプ政権の発足に関与したかのような印象を受けます。

 しかし、よく考えてみれば、大統領選が行われたのは昨年11月のことです。
ですから、この元幹部は大統領選の後にロシア側と接触していたということであり、今回の一件からは、ロシアが直接大統領選に干渉したということを示している訳ではないことが分かります。

 同じ事柄を取り扱っても、報道の仕方次第で、受け手が抱く印象は180度変わることもあります。

 民主主義を担保することがマスコミの役割であるならば、マスコミは情報の受け手に誤解を与えないように伝える責任があるはずです。
あたかも大統領選にロシアが関与したことが立証されたかのような報道を見る限り、今回も「フェイクニュース」という印象を持ってしまいます。