秋田県の海岸に、北朝鮮の漁民とみられる8人が漂着しました。
8人は、警察当局に保護され、北朝鮮を出港した後、乗船が故障したために約1カ月間に渡って漂流したと話しているとのことです。
漂着後、近くの民家に助けを求め、家人が警察に通報して事件が発覚した模様です。
冬の日本海が荒れるシーズンに突入し、日本海側の沿岸では、北朝鮮のものと見られる木造船が相次いで漂着しています。
こうした事件が頻発すると、懸念されるのが工作員の侵入です。
波間に揺れる木造の漁船を海事当局がレーダーなどで捕捉することは極めて困難です。
今回も、警察に通報があるまでは海上保安庁、海上自衛隊ともに、8人の乗った船が漂着し船員が上陸したことを把握していなかったと思われます。
こうした状況は、北朝鮮による日本拉致が頻発した1970年代前後と結果的にあまり変わっていないように思われます。
朝鮮半島情勢が緊迫する中で、米朝が衝突するような事態になれば、事態の前後を問わず、日本に工作員が上陸することが高い確率で考えられます。
政府は、沿岸警備の体制を抜本的に見直して強化することを検討すべきではないでしょうか。