極東を含むインド洋から、西太平洋を管轄する米海軍の第7艦隊の管轄域に、米空母が3隻そろいました。
空母3隻が同時に第7艦隊の管轄域で行動することは異例です。
また、11月からは嘉手納基地に、米国本土からステルス戦闘機F-35の部隊が6ヶ月間の予定で初めて配備されます。
嘉手納基地には、同じくステルス戦闘機F-22がローテション配備されることがありましたが、F-35はF-22よりも対地攻撃能力に優れる機体です。
更に、先月末には、在韓米軍の家族らが朝鮮半島有事に備え定期的な避難訓練を行いました。
訓練の内容は、近年、強化されているとのことです。
そして、11月上旬、トランプ大統領が日中韓を訪問します。
それぞれの国での首脳会談では、北朝鮮問題などが話し合われる予定です。
こうした状況を踏まえれば、米国は北朝鮮に対する軍事作戦を実施する準備を進めているように見えます。
なぜならば、湾岸戦争では、開戦直前に米国の国務長官が周辺国を訪問し、軍事作戦について説明して回ったと言われているからです。
よって、今回のトランプ大統領の歴訪も、そうした事前説明や調整のためとも取れます。
対する北朝鮮としても、こうした状況に大きな圧力を感じていることは間違いありません。
もともと北朝鮮は、米国による軍事攻撃は無いと高を括っている節がありましたが、今回は本気かもしれないと思うほどの圧力を感じている可能性は十分にあります。
選挙戦では安倍総理が、国際社会による北朝鮮への圧力強化を訴えていましたが、結局、具体的に圧力を強化しているのは米国だけです。
日本は、国民の生命・安全・財産を守ることができるだけの対策を準備しているのか、不安になります。