今回の総選挙は、安倍首相の大義の無い解散に付き合わされたと言えますが、もう一つ付き合わされたと言えるのが希望の党の小池劇場ではないでしょうか。
希望の党は、公党として正式に設立される以前から、既に様々なマスコミで取り上げられ、先の都議選での小池旋風の勢いをそのままに選挙戦に突入しました。
それが、小池代表の「排除」発言を契機に、マスコミは一転して希望の党をネガティブに取り上げるようになり、総選挙で希望の党は失速し、事実上の敗北をしました。
立民党の動きなどがあったにせよ、希望の党に対するマスコミの扱いが変わる契機となった「排除」発言の前後で、実は小池氏の政治姿勢や心情的な本質は何ら変わってはいません。
ですから、マスコミの報道の仕方次第によって、希望の党や小池代表に対する世間の印象がだいぶ変わったことが分かります。
そもそも、希望の党の設立にあたっては、地方から国政に進出した当時の大阪維新の会と重なるものがありました。
ですから、深謀を持っての設立ではなく、「勝てる時に勝っておこう」くらいの急ごしらえ感がぬぐえなかったとも考えられます。
それが、国政を語るはずの総選挙の「主要8党」とされる党首討論で、東京や大阪の知事が出席していた訳ですから、たいへん違和感を覚えました。
やはり、選挙報道は良識や冷静さが大切なことが分かります。
そうした目で見れば、党利党略や数合わせで離合集散を繰り返す政党を取り上げるくらいなら、掲げている政策の内容で報道すべきと考えます。
掲げる政策では既成政党に劣らぬ程に、充実した政策内容を持った幸福実現党を報道することが、有権者にとって有益な選択肢を提供することに繋がるのではないでしょうか。