今回の選挙戦で、新潟5区が注目されています。
この選挙区は柏崎刈羽原発の地元ではありませんが、幸福、自民、野党系の3候補が、原発再稼動の是非などを巡って三つ巴の選挙戦を展開しています。
自民の候補者は前新潟県知事であり、知事時代は再稼動に極めて慎重な姿勢を示していましたが、自民党から出馬するにあたり、再稼動への賛否を示さないという戦略を取っています。
また、野党系の候補者は旧民進、共産、社民、自由が相乗りする形の地元の元市長経験者で、再稼動に反対しています。
反対の主な理由の一つに、核廃棄物の処分場建設に全国のどの自治体も応じていないことを挙げていますが、核廃棄物の地下処分は既に技術的に確立しているものです。
ですから、処分場の選定と建設は、まさに政治の仕事そのものの筈ですが、同候補の主張ではそれを放棄しているようにも聞こえます。
この野党系候補者を、再稼動に極めて慎重な姿勢を示している現新潟県知事の米山氏が応援をしています。
米山氏は、原発反対の前知事が自民から出馬したことをもって原発の再稼動容認に変節したとして批判しています。
更に、そのように急に変節するような人物とは仕事がしづらいなどと重ねて批判をしています。
しかし、米山氏自身はもともと原発推進派であり、過去の国政選挙時には原発の必要性を訴えていました。
それが、昨年の新潟県知事選にいわゆる野党統一候補として出馬するにあたり、一転して再稼動に極めて慎重な姿勢を示すようになり、「6年前の福島第一原発の事故により考え方が変わった」などと説明をしていました。
このように新潟5区では、与党系も野党系のどちらの陣営も、原発問題に関して筋の通らない選挙戦を展開しています。
これに対し、幸福実現党の笠原れいか氏は、安全保障の観点から原発の必要性を訴えています。
原発再稼動には逆風が少なからずありますが、笠原氏は25歳の女性でありながら、他の2候補とは対照的に、毅然とした態度で我が国と国民を守るために正論を展開しています。
日本には笠原氏のような勇気ある政治家こそ必要とされているのではないでしょうか。