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2017/09/14【原発運転の適格性とは】

 九州電力は、玄海原発3・4号機の再稼働時期をそれぞれ来年1月と3月の見通しであることを明らかにしました。
これで、既に可動中の川内原発1・2号機と合わせれば、4基の原発が稼働することとなります。

 一方、東京電力の柏崎刈羽原発でも、再稼働に向けて動きがありました。

 柏崎刈羽原発は地元の新潟県知事が事実上、再稼動に反対しているため、具体的な再稼動の時期は見通せません。
しかし、原子力規制委員会(規制委)は、懸案となっていた東京電力が原発を運転する適格性について、条件付きで認める判断をしました。
これを受けて、今後、規制委で審査書案が了承されれば、安全審査に合格したことになります。

 ただ、今回、規制委が判断した「原発運転の適格性」なる項目は、他の電力会社の審査時には問われることがありませんでした。

 東京電力は、安全審査の際に誤った報告をするなど、東京電力の対応に問題が無いわけではありませんが、規制委が東京電力の原発運転に対する姿勢を経営幹部に問うなど、いわば主観的な項目で適性を判断することに少なからず疑問を感じます。
規制委には、科学的かつ客観的な見地から明解に原発の安全性を評価して頂きたいと思います。

 やはり、日本にとって原発は、経済性の観点から必要なだけではなく、安全保障の観点からも手放してはならないものです。
ですから、安全性が確認された原発は速やかに再稼動すべきと考えます。