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2017/09/04【核の脅威に対して日本は隷属すべきでない】

 北朝鮮が6回目の核実験を強行しました。

 前回の核実験で北朝鮮は水爆実験に成功したと主張したものの爆発規模が小さかったため、各国の専門家は水爆では無かった公算が強いとしていました。
しかし、今回の核実験は規模が前回の10倍程度との分析があることから、水爆実験に成功したとする北朝鮮の主張に一定の現実味が出てきました。
 

 今回の核実験に先立ち、北朝鮮は金正恩委員長がICBM用の核弾頭とする物体を視察している様子をメディアで伝えています。
北朝鮮としては、今回の核実験はこの核弾頭を起爆させたと思わせたいのでしょうが、専門家の間では核弾頭の小型には成功していないとの見方が支配的です。

 しかし、もしも北朝鮮が米本土に届くICBM搭載用の核弾頭の実用化に成功したとしたら、米国の核の傘に依存する日本の安全保障は、新たな段階の危機を迎えることになります。
 

 こうした中においても、日本では憲法9条や非核三原則を錦の御旗として仰ぎ、核に関する有用性の議論にさえアレルギー反応が根強いのが現状です。
広島・長崎の惨状を思えば、二度と核兵器を使用させたくないという考えは私も同じです。

 ただ、これまでの日本の平和は、日米安保によってもたらされたものであり、決して憲法9条や非核三原則を順守した結果ではありません。
それこそ、日本の平和は日米安保によってもたらされたものであることは明白です。
 

 「核を放棄すれば平和が訪れる」という論理は、北朝鮮から核兵器で脅されている現実を前に、もろくも崩れ去っています。
百田尚樹氏の「カエルの楽園」の如く、日本は現実を直視せず「核兵器を使用するよりはまし」として、最終的に相手に譲歩し隷属した末路は、日本が北朝鮮政府下に置かれるということです。

  北朝鮮に隷属するか、それとも断固たる姿勢で国防の姿勢を示すか、私たちは考えなければなりません。
やはり、断固たる姿勢で国防の姿勢を示し、日本の平和と自由を守るべきではないでしょうか。

 この決断が大きな抑止力にもなります。
そのために、私たち日本は非核三原則を見直して核装備を検討する状況に来ています。