北朝鮮の弾道ミサイルの脅威がますます高まっています。
先日、北海道上空を通過した弾道ミサイルは、一時、3つに分離したとの報道があり、一つのミサイルに複数の弾頭を搭載するMIRVである可能性が指摘されました。
現時点で北朝鮮がMIRVの技術を確立した可能性は高くありませんが、弾道ミサイルを複数同時発射する飽和攻撃とMIRVが合わされば、現状の日本のミサイル防衛システムでそれらを100%迎撃することは一層困難となります。
そのため、日本としても矛にあたる敵地攻撃能力の取得や核装備を行うことで抑止力を高める必要があります。
同時に、ミサイル防衛技術を高める努力も怠ってはなりません。
現在行っているSM3やPAC3の能力向上などはもちろんですが、新たな装備としてレーザー兵器の開発に力を入れて実用化を急ぐべきではないでしょうか。
レーザー兵器は、理論上、目標を補足できさえすれば、確実にレーザーを照射できます。
しかし、必要な出力を得ることが難しい上に、大気圏内ではレーザーの拡散や減衰が激しく、有効な射程距離を確保することが困難でした。
しかし、現在では、米軍が初期段階のレーザー兵器を実用化し、艦艇への搭載が始まっています。
今後、宇宙空間にレーザー兵器を配備できれば、弾道ミサイルの迎撃成功率が飛躍的に高まると考えられますし、一回の攻撃当たりのコストがミサイルに比べて格段に低くなると考えられます。
日本でも初歩的な研究が進んでいる模様ですが、日本の防衛にとって優先度の高い装備ですので、是非、国を挙げて開発を後押しすべきと考えます。