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2017/08/19【人種差別を批判するのであれば】

 トランプ大統領のSNSでの発言が、人種差別を助長しているとして批判を浴びています。

 これは、白人至上主義者とそれに反対する人々との間で起こった衝突に関するもので、トランプ大統領は双方の暴力を喧嘩両成敗的に非難しただけのようにも思います。
しかし、これまでの米メディアによるトランプバッシングに続き、白人至上主義者を擁護しているとして米国内の各方面から批判されています。

 その後のトランプ大統領のSNSでの発言を見ると、当人は批判を意に介していないように見えます。
しかし、米マスコミはその多くが反トランプの立場だけに、トランプ大統領の言葉尻を捉えて批判しているようにも見えます。

 事実、人種差別はあってはならないことであり、それを助長するようなことは慎まねばなりません。

 一方で、米国での人種差別を批判するのであれば、終戦記念日を機に、先の大戦での米国を始めとした連合国側の日本に対する人種差別をキチンと総括すべきです。

 例えば、「大戦前に日本は国際連盟に人種差別撤廃案を提出していたことからも明らかなように、欧米列強によるアジア人への種々差別とも戦ったこと」。
また、「同じキリスト教国であるドイツへの原爆投下は躊躇したが、非キリスト教の黄色人種である日本には原爆投下に踏み切ったこと」。更には、「ドイツに対する戦後法廷に比べて、インドのパール判事のように、公判中に非難の声もあがったようなずさんな東京裁判」等、挙げればきりがありません。

 現在の人種差別問題については、勿論無くす必要があります。
それに加え、この人種差別に関する米国の過去の過ちについても、反省する時期が訪れていることを、認識する必要があると考えます。