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2017/07/30【弾道ミサイルの迎撃・妨害の検討を】

 北朝鮮が弾道ミサイルを発射し、北海道の奥尻島の西約150kmの日本のEEZ内に着弾しました。

 民間の船舶や航空機など多数が往来する海域に着弾し、国によっては「攻撃を受けた」と解釈できるような重大な事態にもかかわらず、今回も日本政府の対応は相変わらず抗議に留まっています。

 ですから、北朝鮮は今後も大手を振って日本のEEZ内に向けて弾道ミサイルの発射を繰り返すことが予想されます。

 こうしたことが繰り返されないよう、日本は断固とした対抗措置を取るべきです。
その対抗措置の一つは、EEZ内に着弾すると予想された時点で、弾道ミサイルをイージス艦のSM3で迎撃することです。
EEZは領海ではないため、現行法での対応に限界があること事実ですが、船舶や航空機の乗員の安全や生命を守ることは日本政府の責務ですので、実現すべき対策です。

 また、北朝鮮は度重なる弾道ミサイルの発射実験で、様々な飛行データを収集していると思われます。
その飛行データの蓄積が弾道ミサイル技術の進歩に寄与しているはずですので、北朝鮮の弾道ミサイルから発せられる電波を日米が妨害し、データの収集をできなくすることも検討すべきです。

 ECMなどと呼ばれる電子戦は、現代の戦闘ではキーテクノロジーの一つであり、たいへん機密性の高い分野ですが、中露に日米の電子戦能力の一端を明かすことになったとしても、日本にとって脅威となるような弾道ミサイル技術を進展させないためには、実行する価値があるのではないでしょか。

 現在の日本政府の対応は手詰まり感が隠せません。
日本の平和を守るために、是非、一歩も二歩も踏み込んだ対応を期待したいと考えます。