政令指定都市の一つである仙台市の市長選が行われ、自公が支持する候補者が敗れ、いわゆる野党共闘の候補者が当選しました。
東京都議会選に続き、国政の問題が持ち込まれた地方選として注目されていましたが、安倍政権の退潮が鮮明になる結果となりました。
ただ、今回の仙台市長選は、有権者が特定の政党を強く支持した結果ではなく、安倍政権への批判として、対立候補者に票が集まったと言えそうです。
これは、先の東京都議会選の結果と同じで、自民への批判の受け皿として、小池都知事が率いる政党に支持が集まったのであり、小池人気で圧倒したわけではないとも言われています。
こうした傾向は、実は、政権発足から比較的高い支持率を維持してきた安倍政権自身にも当てはまり、安倍首相や自民党に対する熱狂的な支持というよりは、「他の政党よりはまし」という消去法的な有権者の支持が支えてきたのです。
そろそろこうした現状を踏まえて、既成政党の政治は、政治不信を生んでいる現状に責任を感じるべきではないでしょうか。
いずれにせよ安倍一強の時代は終わりを迎えたと言えそうです。
現在の与党に代わる政治家として、目指す方向が違う政党間で共闘する候補者や、一朝一夕にできたような政党の何処の誰だかわからない候補者よりも、結党から8年、ぶれずに目指すべき方向を指し示し続けてきた幸福実現党に期待したいと思います。