天皇陛下の退位を可能とする特例法が、参議院本会議で可決・成立しました。
これで、ご高齢の今上天皇陛下のご負担が和らぎ、御身を案ずる多くの国民も一安心かもしれません。
ただ、今回、生前退位への道を開いたことで、理由があればいつでも退位が可能ということになり、上皇の誕生と相まって、天皇の権威が低下することが心配されます。
天皇の地位は、日本国の象徴であると共に、日本神道のトップであるということも紛れもない事実であるからです。
日本の皇族とは、2千年以上の長きに渡る日本の歴史そのものと言っても過言ではなく、多くの人々が天皇家を存続させるために連綿と努力を積み重ねてきたものです。
それだけ「天皇」という地位は、尊く重いものですから、政府や会社組織のポストとは異なり、できればその地位を全うして頂きたいという思いがあるのも正直なところです。
また、天皇の退位とは別に、皇室が滅ぶ事態にならないよう、制度を見直す必要があります。
例えば、女系天皇を容認するかという問題以前に、天皇が国家元首であるのか否かが曖昧なことで、皇室に敗戦責任を負わせる現在の体制を見直す必要があります。
通常、敗戦の際はその国の王家は滅びます。
先の敗戦で天皇家が存続したことは、歴史上例外的なまさに奇跡と言っていいような出来事です。
考えたくはありませんが、今後、悪意を持った外国が日本を侵略するようなことが起こった場合、天皇の戦争責任が追及されることが無いようにしておくべきではないでしょうか。
そのためにも幸福実現党は、元首として大統領を置くべきと訴えています(※)。
この場を借りて、「幸福実現党が訴える大統領制」は、「皇室を護るためでもある」ということを強調したいと思います。
※:6月9日付幸福実現党活動情報「【ザ・ファクト】皇室を守るための大統領制とは」https://info.hr-party.jp/2017/4696/