渡部昇一上智大名誉教授が17日に逝去されました。
渡部先生のご冥福を心よりお祈りいたします。
渡部先生は、専門の英文学だけでなく、戦後、左翼史観や自虐史観が強まる中で、保守派の論客としても活躍されました。
名著とも言える『知的生活の方法』などで多くの人を啓蒙するとともに、歪曲されつつあった日本の近代史から事実に即した正しい歴史を取り戻した功績はたいへん大きかったと思います。
その渡部先生の訃報を多くのマスコミが伝えましたが、なぜかNHKの扱いが小さいように感じたのは私だけでしょうか。
18日の正午のニュースでは取り上げられず、その後の午後1時のニュースで短く伝えられただけでした。
また、同じ日の午後7時のニュースでも取り上げられませんでした。
ニュースは、速報の入り具合や他の重要案件などによって取り上げられるか否かは変わってくるものと思いますが、浅間山の雪の消え具合を伝えるくらいならば、功績とともに渡部先生の訃報を伝えるべきだったのではないでしょうか。
政治的な思惑を少なからず感じずにはいられません。
また一人、憂国の士である保守派の論客が天に召されました。
世間では、渡部先生に続く論客がいないことを憂慮する声も聞かれます。
しかし、幸福実現党をはじめとする幸福の科学グループでは、政治や歴史観の分野でも保守とも言える若手の論客が頭角を現してきました。
渡部先生が帰天された今、今後の活躍に期待したいと思います。
最後に、遠い地での数々のご講演の依頼を快諾して下さり、お一人で電車に揺られ矍鑠としてお越し下さった渡部先生のお姿がまぶたから離れません。
あらためてご冥福をお祈りいたします。