核兵器を国際法で禁止する条約の制定を目指す国連の交渉に、日本は参加しないことを表明しました。
これに対し、被爆者の団体などからは落胆や非難の声が上がっています。
政府は、参加しない理由を、「核兵器保有5ヶ国がいずれも参加しない状況では、非保有国との対立を深め、かえって核廃絶を遠ざける」などとしています。
核保有国に囲まれた日本の状況を踏まえれば、参加しないことを決めた政府の対応は当然と言えますが、その理由を、「日本が核兵器で攻撃されないようにするため」とはっきりというべきではないでしょうか。
北朝鮮は着々と核兵器開発を進めていますし、中国も核戦力を増強しています。
そうした中で、日本は米国の核の傘の中にあるわけですが、万一、核兵器が日本に向けて放たれた場合、通常兵器ならまだしも、米国は本当に核戦争をしてまで日本を守る気があるのか疑念を拭いきれません。
むしろ日本は、最低限の独自の核装備を検討すべき状況にあるのではないでしょうか。
核兵器の無い世界という理想は同じです。
しかし、現実の世界を見れば、最貧国の一つである北朝鮮が、言葉一つで日本を取ることも可能であるということです。
一方的に核兵器を廃絶しては亡国に至る恐れがあるのです。