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2017/03/19【宇宙専門部隊の創設を】

 日本のH2Aロケット33号機の打ち上げが成功しました。
ロケットには情報収集衛星が搭載されており、現在運用中の情報収集衛星は計7機となります。
今後、北朝鮮の核開発の動向など世界各地の安全保障に関わる情報収集に利用されます。

人工衛星は、現代の陸海空軍の部隊運用に必要不可欠です。
その必要不可欠の人工衛星を、以前の日本はほぼ米国に依存性していましたから、日本版GPS衛星を含め、少しずつではありますが、日本独自の運用体制が整いつつあります。

しかし、宇宙空間の軍事利用に関し、日本は米露だけでなく、中国にも大きく遅れをとっています。
中国は、偵察衛星やGPS衛星などを運用しているだけでなく、衛星を攻撃する手段を備えています。
また、それらの国々は衛星を攻撃する兵器への対抗手段も開発しているとされます。

一方、日本は、人工衛星が突発的に使用不能になる緊急事態への対策強化に乗り出すと伝えられているものの(※)、宇宙防衛に関しては不十分な状態です。
日本の情報収集衛星の運用は内閣府の一組織が担っていますが、今後は、安全保障の充実を図るために、陸海空自衛隊と並んで宇宙専門の部隊を創設して、体制を大幅に強化すべきではないでしょうか。

※3月18日付読売新聞