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2016/10/21【トランプ氏か、クリントン氏か】

 米大統領選の最後となる3回目の討論会が行われました。
米国内のメディアは、全3回ともにクリントン氏が優勢だったとの評価が多いようですが、有権者は今回も政策論争が不足していたと感じたのではないでしょうか。

 日本国内では、過激な発言や女性に対するハラスメント疑惑が次々と伝えられるトランプ氏よりも、クリントン氏を望む声が大勢ですが、本当に日本にとって望ましい候補者は誰なのかをよく考える必要があります。

 クリントン氏は頭のいい政治家ですが、物事を損か得かで判断し、割り切って考える傾向があるのではないでしょうか。
だとすると、例えば、中国を抑えつけて対立するよりは、中国の主張を容認してでも共存共栄する道が得策だと判断すれば、米中が同盟を組むことも考えられます。
もしくは、日米同盟を解消し、新たに日米中三国同盟のようなものを組むことも考えらなくもありません。

 そうなれば、一見、日中が衝突するようなことは無くなるように見えますが、尖閣諸島などで中国が日本を攻撃したとしても、米国は介入できなくなります。
これは日本にとって大きなリスクです。

 一方、トランプ氏は、日本に対し在日米軍経費の応分の負担を求めています。
これは、日本は米国が防衛するには大きすぎると言いうことであり、ビジネスマンとしてのマインドからは当然の要求かもしれません。

 しかし、逆に考えれば、日本が応分の責任を果たせば、引き続き防衛上の協力関係を維持するということです。
吉田ドクトリンのもとで、経済的な繁栄だけを追いかけてきた日本は、安倍政権で少しは方向転換しつつありますが、自立国家として当然考えるべき国防を本来あるべき姿に変えていく必要があると考えます。

 こうしたことを踏まえれば、クリントン氏よりも、トランプ氏のほうが、安全保障上、日本にとってプラスとなるという考えもあります。

【参考】:大川隆法著『アメリカ合衆国建国の父 ジョージ・ワシントンの霊言』幸福の科学出版http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1751