9月11日は、日本政府が尖閣諸島を国有化してから4年となる日でした。
中国は、これに反発するかのように9月11日に合わせて公船4隻を尖閣諸島周辺の日本の領海内に侵入させました。
中国公船による尖閣諸島周辺の領海侵入は、この4年間で168日にも及ぶとのことです(※)。
自国の領海に外国の公船が示威的に侵入を繰り返すことは、国際常識に照らし合わせれば極めて異常なことです。
尖閣諸島は国際法上も歴史的にも明らかに日本の領土であり、その意味で尖閣諸島に外国との領有権問題は存在しませんが、仮に二国間で領有権問題が存在したとしても、一方の国が実効支配している領海に、平然ともう一方の国の公船が日常的に侵入して領有権を主張するなどという行為は通常有り得ません。
なぜなら、それは武力衝突に繋がりかねない行為だからです。
日本周辺を考えてみても、ロシアであっても韓国であっても、そして中国であっても、自国の領海に外国船が侵入して警告に従わなければ、間違いなく実力で排除するはずです。
日本は、穏便な形で中国の領海侵入に対応しているとも言えますが、中国は日本が実力行使をしないと分かっていて、領海侵入を繰り返しているのです。
日本が強硬な態度に出ないことが分かっているからこそ、中国は、段階的に既成事実を積み重ねることができるのです。
政府に「どんなことがあっても領土領海は守る」とい気概が感じられなければ、いつか中国は実力で尖閣諸島を奪う日が来るかもしれません。
民主党政権での中国漁船衝突事件以降、幸福実現党はいち早く尖閣諸島周辺の危機を訴えてきましたが、幸福実現党が国政に進出していれば、日本政府の対応がもっと毅然とした方向へ変わっていたのではないでしょうか。
※:9月11日付産経新聞http://www.sankei.com/politics/news/160911/plt1609110010-n1.html