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2016/09/06【北の弾道ミサイルを迎撃する検討を】

 北朝鮮が日本の排他的経済水域(EEZ)内に弾道ミサイル3発を撃ち込みました。
北朝鮮は、先月3日にも弾道ミサイルを日本のEEZ内に打ち込んでいますし、同じく24日にはSLBMを日本の防空識別圏内に打ち込んでいます。

 今回は、約1千キロメートル飛行して奥尻島沖約200キロメートルの海上に着弾し、3発いずれもがほぼ同一エリアに集中して着弾した模様です。北朝鮮の弾道ミサイルの運用能力は確実に向上しています。

 今回も予告なく日本のEEZ内に弾道ミサイルを複数撃ち込んだわけですから、当該海域で操業中の漁船などに被害が出ていた可能性もありますし、当該空域は日本とヨーロッパを結ぶ空路にも近く、弾道ミサイルが発射された正午過ぎは、多数の民間航空機が飛行しており、確率は低いものの万一、旅客機に命中するような事態になれば被害は甚大です。
ですから、予告の無く他国のEEZ内に弾道ミサイルを撃ち込む行為は、国によっては宣戦布告に近い行為とみなされます。

 今回の事態を受けて日本政府は、相変わらず北朝鮮に抗議するばかりで、北朝鮮の挑発行為を止めさせるには至っていません。

 自衛隊には常時、破壊措置命令が出ている訳ですから、北朝鮮のミサイルの発射を探知した場合、弾道計算の結果、例え日本の領土領海に着弾する可能性が無くても、日本のEEZ内に着弾することが分かれば、イージス艦のSM3により北朝鮮のEEZ上空で迎撃することも検討すべきと考えます。