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2016/05/27【高天原の神々はどうお思いか】

 伊勢志摩サミットが開幕し、安倍首相が伊勢神宮の入口にあたる宇治橋で各国首脳を個別に出迎えました。
その後、各国の首脳は安倍首相の案内で境内を散策し、記念行事に臨みました。

 今回の歓迎行事でも分かるように、日本の歴史を語る上で、日本神道は欠くことのできないものです。
日本は憲法の第一条で天皇に言及していますが、天皇は日本神道の長でもあることから、日本は今も昔も祭政一致の国とも言えます。

 こうした伊勢神宮を舞台とした今回の歓迎行事は、憲法に定められているいわゆる「政教分離」の規定を「政治が宗教に一切関わってはならない」と理解している人は、どう理解するのでしょうか。

 しかし、「政教分離」の規定は、「国家権力(政治)は、宗教に介入してはならない」と宗教の側を守る意味で作られたものであり、宗教が政治に参加することを禁じているような規定でもないのです。
これは内閣法制局の見解でもあります。

 ですから、今回の伊勢神宮を舞台とした歓迎行事は、信仰深い日本の歴史を世界に発信する意味で大切ですし、日本人にとっても信仰というものを考える良い機会と言えるかもしれません。

 ただ、各国首脳を迎える側の安倍首相は、神聖な伊勢神宮を邪な政治の道具として利用する意図が無かったのかよくよく考える必要があります。
今回のサミットは、天候に恵まれていませんが、高天原の神々は安倍首相の心の中を見透かしているのではないでしょうか。

【参考】:大川隆法『熊本震度7の神意と警告』http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1664