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2016/05/16【中国の軍拡に反対するデモこそ必要】

 5月15日は沖縄が本土に復帰した日です。
この日に合わせて沖縄県では、市民団体などが辺野古地区への米軍基地移設反対や基地閉鎖を求める「平和行進」と言われるデモを行ったとのことです(※)。

 確かに、沖縄に限らず、世界から戦争が無くなり、基地が不要になることが理想です。

 しかし、中国が覇権拡大を目論んでいる中で、沖縄から軍事的な抑止力が無くなるということは、侵略を呼び込むことに繋がります。
また、「基地があるから戦争に巻き込まれる」という考えもありますが、それは、隷属するということに繋がります。
チベットやウイグルを見るまでもなく、香港を見ても、中国の影響下に入れば今以上に自由がもたらされるということは絶対にありません。

 退潮傾向にあるとは言え、世界最強の米軍基地があるということは、それだけで大きな抑止力になるのです。
中国が、東アジアでの米軍の展開を嫌忌しているのは、侵略されることを恐れているからでは無く、自らの覇権拡大に邪魔だからです。

 米軍の報告では、中国は南シナ海での人工島の造成を去年一年間で6倍の規模にまで拡大させており、去年の軍事費も20兆円規模にも上るとしています。
ですから、基地閉鎖を求めるのであれば、まずは、中国に対して軍備増強を止めるよう求めるべきではないでしょうか。

※:5月15日付NHKニュースhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20160515/k10010521741000.html?utm_int=news-social_contents_list-items_019