静岡県内の地層・地質の調査で、過去4千年の間に東日本大大震災クラスの大津波の痕跡は見つからなかったとする研究結果が明らかにされました(※)。
南海トラフ巨大地震が起こった際に甚大な影響が予想される地域に立地する静岡県の浜岡原発は、当時の民主党政権の要請により稼働停止させられ、現在も再稼働できない状態です。
同原発の再稼働に向けた安全対策は、同地域に東日本大大震災クラスの大津波が度重なり来襲しているかのような前提で議論されているように思われるので、今回の研究結果が事実であれば、現在進められている津波対策に妥当性があるのか議論の余地が生じることになります。
原発の再稼動については、津波対策だけでなく、活断層の有無も問題となっています。
しかし、過去40万年前にまで遡って活断層と定義される断層は、未知のものを含めて日本の至る所にあり、今の時代に急激に断層が増えたわけではありません。
ですから、問題とすべきは、活断層の有無ではなく、その断層の活動が活発化していることなのです。
私たちは、その断層の活動がなぜ活発化しているのかを考えなければならないのです。
経済性の観点だけでなく、エネルギー安全保障の観点からも、日本は原発を手放してはなりません。
世界も原発の有用性を認めている以上、福島第一原発を経験した国であるからこそ、世界一安全な原発を作る責任が日本にはあると考えます。
その際、原発の再稼動を阻止する意図で、過剰な安全性を求めているのであれば問題ではないでしょうか。
※:5月3日付読売新聞http://www.yomiuri.co.jp/science/20160502-OYT1T50127.html?from=ytop_ylist
【参考】:大川隆法著『熊本震度7の神意と警告』幸福の科学出版http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1664