4月
27

2016/04/28 【北朝鮮、五度目の核実験?加えて“SLBM”!?これに対抗するには・・・】

 北朝鮮は、朝鮮労働党の党大会を5月6日に開催すると発表しました。
開催されれば36年ぶりとなる党大会は、金正恩第1書記の威厳を高め、国内の結束を図るための一大イベントとなります。

 この党大会開催に合わせて、北朝鮮が5回目の核実験に踏み切るのではないかとの観測があります。
北朝鮮は、先に潜水艦発射式の弾道ミサイル(SLBM)の発射実験に成功したとしており、韓国などの分析では実験は失敗に終わったと見られるものの、核弾頭とSLBMが組み合わされて実戦配備されれば、北朝鮮の核の脅威は新たな段階に突入することになります。

 北朝鮮の核の脅威に対する日本の対抗手段としては、日米同盟が基軸となりますが、日本独自の防衛手段として、イージス護衛艦搭載のSM-3と、地上配備型のPAC-3の各迎撃ミサイルがあります。
しかし、これらのミサイルは射程距離や命中率に限界があり、一発でも撃ち漏らせば致命的な弾道ミサイルへの対抗手段としては万全ではありません。

 そこで、自衛隊による敵地先制攻撃論が浮上してくるのですが、この先制攻撃論はSLBMに対しては有効ではありません。
北朝鮮は、長期間潜水が可能な原潜や、AIPと呼ばれる非大気依存機関を装備した潜水艦を有していないため、戦略弾道ミサイル潜水艦としての運用に制限がありますが、それでも、SLBMの発射を事前に補足することは困難なのです。
ましてや、日本に接近してSLBMを発射すれば、迎撃する日本側の対応時間は一段と限られてしまいます。

 一体どれだけの人が、北朝鮮がSLBMを配備するようになると予測したでしょうか。日本は、抑止力としての核装備を急がねばならない状況に瀕しています。
これは、既にSLBMをはじめとした大量の弾道ミサイルを配備している中国に対しても同様です。
「米国が核ミサイルを撃ち合ってまででも中国と戦争する気が本当にあるのか」と考えた時に、やはり日本独自に核装備に踏み切る必要があるのではないでしょうか。

【参考】:大川隆法著『世界を導く日本の正義』幸福の科学出版http://www.irhpress.co.jp/products/detail.php?product_id=1662