3月
26

2016/03/27【空自もストームシャドウやJASSMの導入を】

 自衛隊による敵地攻撃能力について考えた場合、海上自衛隊の潜水艦への巡航ミサイルの搭載が、効果的かつ現実的な手段と言われています。
 

 米国製の巡航ミサイル「トマホーク」であれば、米海軍の潜水艦などが既に装備しており、米軍とほぼ同規格の発射管を有する海上自衛隊の潜水艦は、大規模な改修を行うことなく運用能力を所得できると考えられています。
 

 一方、航空自衛隊では間もなくステルス戦闘機「F-35」を導入します。
日本としては、F-35の制空能力に期待を寄せていますが、F-35はステルス性能を生かした対地攻撃能力の高さも特徴となっています。

 もともと航空自衛隊では、F-35をF-4戦闘機の後継として導入する計画です。
この「F-4EJ改」と言われる機体は、対地・対艦能力を取得するために改修されたもので、この代替えであるF-35もそうしたマルチな任務に就くことになるはずです。

 しかし、航空自衛隊のF-35の対地攻撃兵装は、「JDAM」と言われる誘導爆弾以外はあまり聞こえてきません。
米国などでは、F-35に搭載する長射程の対地・対艦誘導弾として、「ストームシャドウ」や「JASSM」などが開発されています。

 防衛庁などでは既に検討されていると思いますが、F-35の導入に合わせて、空中発射式の巡航ミサイルなどによる敵地攻撃能力の取得を目指すべきではないでしょうか。
 

 もちろん、日本でも、独自開発した対艦ミサイル「ASM-2」や「XASM-3」のF-35への適合や、将来、巡航ミサイルの独自開発を行うべきであると考えますが、日本を取り巻く安全保障環境を考えれば、まずは実績のある兵装を導入して、速やかに抑止力を高める必要があります。