アルゼンチン沖で違法操業をしていた中国漁船が、アルゼンチン海事当局の警告を無視し、抵抗の姿勢を示したため、発砲を受け沈没するという事件がありました(※)。
当該漁船の乗組員は全員救助されたとのことです。
アルゼンチン海事当局が中国漁船の撃沈を意図したのかは不明ですが、違法操業の疑いがある状況で、警告を無視し、かつ抵抗の姿勢を示した外国船に対し、アルゼンチン海事当局が取った行動は、国際的には常識的とされているものです。
これに対し、中国政府からは謝罪や救助への謝意は伝えられておらず、逆にアルゼンチンに対し再発防止を要求するなどして圧力を掛けています。
今回の事件は、日本も教訓とすべきと考えます。
一昨年、小笠諸島沖合などに中国漁船が大挙して押しかけ、サンゴを根こそぎ密漁しましたが、日本の海上保安庁は有効な取り締まりができない状況でした。
民主党政権時の尖閣諸島近海での中国漁船体当たり事件も同様ですが、中国漁船は、日本の海上保安庁が漁船に対し射撃を行うことは無いと踏んではっきりと舐めています。
ですから、違法操業する中国漁船を取り締まっても、蜘蛛の子を散らすように逃げ、再び舞い戻って違法操業を繰り返すのです。
中国漁船は、中国の海洋進出の先兵と位置付けられ、中国軍の管理下で活動することも多々あると伝えられています。
日本も国際常識に照らし合わせて、強い態度で取り締まることも必要ではないでしょうか。
※:3月17日付NHKニュースhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20160317/k10010446481000.html