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2016/02/25【ステルス実証機開発の意義】

 国産のステルス実証機が初めて地上滑走試験を行いました(※)。
来月の初飛行に向けた準備が最終段階に入り、将来の日本の国防や防衛産業の育成にとって大きな一歩を踏み出しつつあります。

 この機体は、名称が「X-2」ということからわかる通り、あくまでも実験機であり、国産のステルス戦闘機そのものではありません。
ステルス性能や、推力偏向技術を伴う飛行性能などのデータ収集が主な目的ですが、今後、国産戦闘機の開発が正式に決まり、「XF-3」、「F-3」へと発展していくことに期待したいと思います。

 しかし、国産戦闘機の開発を巡っては、「わざわざ国産にする必要があるのか」とか、「そもそも数兆円とも言われる開発費を捻出できるのか」といった疑問の声が聞かれます。

 この疑問に対しては、様々な要素技術の結集体である戦闘機は産業の育成という意味で大きな経済的・技術的な効果をもたらすことは勿論ですが、国産化することで日本の防衛政策に合った機体を開発することができる点でも安全保障上のメリットがあるという答えになります。

 そして、開発費の捻出ですが、これは予てから幸福実現党が提案している通り、「国防債」を発行することで、賛同する国民から広く財源を募り、開発費として充当してはどうでしょうか。

※:2月24日付NHKニュースhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20160224/k10010420151000.html