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2015/11/24【フランスが空爆に空母を派遣】

 フランスはパリでの同時テロ事件を受けて、ISに対する空爆を強化するために同国唯一の空母を中東地域に派遣しました。
多くの民間人が犠牲となった今回のテロ事件への報復ともとれるフランスの行動ですが、「空爆で同じように民間人に犠牲が出た場合にフランスに大義はあるのか」、「そもそも空爆がどの程度効果があるのか」と言った疑問は残ったままです。

 フランスが派遣した空母「シャルル・ドゴール」は、米国以外では唯一と言っていい、航空機を射出するためのカタパルトを備えた空母です。
シャルル・ドゴールは、横須賀を母港とする「ロナルド・レーガン」など米国の主力空母の半分程度の大きさ(排水量)と搭載機数ですが、米軍の空母と同様に固定翼の早期警戒機なども運用できるため、総合的な戦闘力は中国軍のジャンプ台方式の空母「遼寧」などと比べて格段に高いと考えられます。

 海上自衛隊も、短距離離陸垂直着陸機の運用が可能と見られている大型のヘリコプター搭載護衛艦「いずも」型などを就役させていますが、災害対応も踏まえて、将来、空母を保有することを検討すべきではないかと思います。
その際、米国の空母の規模が過大と考えるのであれば、「シャルル・ドゴール」規模のものを参考とすることも一つの見識ではないでしょうか。